カメラマン渡辺達生氏(67)とタレント杉本有美(27)が4日、都内で「おんなの撮り方 渡辺流」出版記念イベントに出席した。

 渡辺氏は「GORO」「週刊ポスト」など40年にわたって女性5000人以上を撮り続けてきた“グラビア職人”。「普段は撮る側だから、撮られる側はアレだな。撮る方が楽だな。あっ、携帯カメラは勘弁してよ。せめてちゃんとしたカメラで撮ってよ~!」と取材陣に笑顔で冗談を飛ばした。

 杉本については「スタイルも顔もいいでしょう。最近は、枝みたいな子が多いけど、彼女はいいところにいい感じのお肉が付いているからね」と褒めた。

 杉本は「(撮影されたのは)4年くらい前だと思いますが、今よりちょっとふっくらしていたかもしれませんね」と笑った。「渡辺さんの写真は笑顔はもちろん、いろんな表情を引き出してくれるので、ファンも喜んでくれています。ビーチの撮影でも、一緒になって走り回ってくれました」と話した。

 渡辺氏は「最近はカメラの性能が上がり、オートにすれば誰でも良い写真が撮れる。僕は(シャッターを)押すまでに全力を注いでいるので、モデルさんとのコミュニケーションが大切だと思っている」と力説。著書を手に「この本は技術的なことはメーンで書いていない。コミュニケーション術を主体に書いているので、コミュニケーションが苦手な若い子にも読んで欲しい」と話した。

 さらに「今までは、女優やモデルたちの最初の1歩を撮ってきたが、今は最後の1歩を撮っている。『寿影(じゅえい)』と呼んでいるけど、じいさんばあさんの写真で友人から撮り始めている。みんな笑顔で、最後の1枚は必ずピースで撮っている」と話した。