サントリー食品インターナショナル主催の「ワークスタイル」×「コーヒー」トレンドセミナーが20日、東京都内で開催された。世の中や働き方の変化に伴うコーヒーの変化について話し合った。

 働き方とオフィス環境の変化はリクルートワークス研究所大久保幸夫所長が、働く人の変化は漫画「島耕作」シリーズの作者・弘兼憲史氏、コーヒーの多様化についてはコーヒー専門店「Mui」の大沢征史店主がそれぞれ話した。

 大久保氏は「90年代にパソコンが導入されたことで働き方が大きく変化した。また2000年になって女性の職場進出が盛んに。人の数だけ働き方があるということで、環境も飲み物も多様化した」と指摘した。

 弘兼氏は、働く人の昔と今の違いについて「昔はPCやファクスもなく、終身雇用制だった。現在は各人ともフリーでも戦えるんだという意識を持たなければやっていけない。社員教育も、叱り方も大きく変わりましたね」という。

 34年目を迎えた代表作の島耕作でも「時代の変化を反映させています」。オフィス・デスク周りの環境や会議用のデスクに何が置かれているかなどを細かく描いている。今では灰皿が姿を消し、女性がお茶を入れるというシーンもなくなった。自分ではコーヒーを日に5~10杯飲み「リラックス効果が大きい」という。

 大沢氏は「最近は女性のお客さんが目立ちます。楽しみ方も多彩で味や香りとともに、気分に合ったものを飲みたいという方が増えています」と話した。こちらも変化していることが分かった。

 サントリー食品インターナショナルは、プレミアムボスシリーズの新商品としてボトル缶「プレミアムボス ザ・マイルド」と「同ザ・ラテ」(砂糖不使用)を27日から全国発売する。「ザ・マイルド」はコーヒーとミルクのコクを追求。「ザ・ラテ」はミルク本来の自然な甘さが楽しめるように仕上げた。

 サントリー食品インターナショナル柳井慎一郎執行役員は「ここ数年はミルク入りの缶コーヒーが大きく伸長しています。大きく変化する社会や嗜好(しこう)の変化に対応した商品だと自負しています」と話した。ホームページはhttp://www.s-boss.com/premium/。