NHK大河ドラマ「真田丸」の25日(NHK総合午後8時)の平均視聴率が、15・7%(関東地区、ビデオリサーチ調べ)だったことが26日わかった。

 前週18日は17・3%だった。

 25日の回は、関ケ原の戦いは徳川の圧勝となった。紀州九度山村に幽閉となった真田昌幸(草刈正雄)、信繁(堺雅人)に対し、改名した真田信之(大泉洋)は、父と弟の赦免を徳川家康(内野聖陽)に何度も願い出る。

 だが、そのたびに家康は「絶対に許さない」と赦免しなかった。昌幸らの九度山での幽閉生活は2年、4年…10年と過ぎていった。

 家康は征夷大将軍となり、さらにそれを息子の秀忠に譲り、着々と天下獲りを進めていった。

 一方、豊臣秀頼はたくましい若者に育っていった。秀頼と家康は二条城で対面することになる。そのたくましい成長ぶりを見た家康は、このままではまずい、と、ついに豊臣家滅亡を画策する。

 そして九度山の昌幸に最期の時が訪れようとしていた。倒れた昌幸は、自分がひそかにまとめていた「兵法奥義」を信繁に渡す。

 「兵は一人一人が生きている。一人一人に思いがあることをゆめゆめ忘れるでないぞ」。昌幸の遺言だった。

 昌幸に迎えの時がきた。昌幸が見たものは、主として仕えた武田信玄の姿だった。「御館さま…」。戦国武将、真田昌幸は信濃に帰ることなく、紀州九度山村で死んだ、という回だった。