NHK大河ドラマ「真田丸」の16日(NHK総合午後8時)の平均視聴率が、15・4%(関東地区、ビデオリサーチ調べ)だったことが17日わかった。

 前週9日は15・0%だった。

 16日の回は、幽閉されていた真田幸村(信繁=堺雅人)は紀伊・九度山村を抜け出して大坂城に入ることを決心する。

 大坂城には、豊臣恩顧の大名らに仕えていた浪人らが約10万人集結していた。中には後藤又兵衛(哀川翔)や毛利勝永(岡本健一)らもいた。

 徳川家康(内野聖陽)は「数が集まろうと烏合(うごう)の衆だ」と気にしないが、真田昌幸の息子の幸村(信繁)の動きには注意を払うように、九度山村の見張りを増やすように命じる。

 幸村らは、日ごろの慰労にと村人らを呼んで宴を開くことにした。宴の日。見張りの侍らも宴に引き込んで酔わせた。そのすきに、幸村ら一族は屋敷を抜け出す。見張りの侍らが気付いて後を追おうとするときに、村長らは「村はずれの寺が怪しい」とわざとうその情報を教える。長年の九度山村での生活の中で、村人も真田家に親しみを覚えるようになっていたのだ。

 真田幸村が大坂城に入城する日がやってきた。幸村はあえて老人の姿に変装して行った。集まった浪人たちは、現れた老人を見て「あれが真田か」「ずいぶん老けたな」などとささやきあった。

 だが、その後に厠に行くと精悍(せいかん)な武将へと成り代わった。浪人達は目を見張った。幸村の作戦だった。

 豊臣秀頼(中川大志)に拝謁(はいえつ)したあと、廊下で淀(竹内結子)に再会する。幸村は「茶々さま」と昔の名前で呼ぶ。淀も「源二郎、また会えましたね」と昔の名前で呼んだ。

 真田幸村と淀、ついに大坂城で運命の再会、という名場面だった。