俳優の渡辺謙(57)が、日本が「核兵器禁止条約」に反対したことを受け「この国はどこへ行こうとしているのか」と憂えた。

 国連総会の委員会は27日、核兵器を法的に禁止する条約の制定に向け、来年から交渉を始めるとの決議を123カ国の賛成多数で採択した。米ロ英仏などの核保有国や、唯一の戦争被爆国として核兵器の廃絶を訴える日本を含む38カ国が反対した。

 渡辺は28日にツイッターで「核兵器禁止条約に日本が『反対』という信じられないニュースが流れました」と報道に触れ、「いったいどうやってこの地球から無用な兵器を無くしていくつもりなのか?核を持つ国に追従するだけで意見は無いのか。原爆だけでなく原発でも核の恐ろしさを体験したこの国はどこへ行こうとしているのか、何を発信したいのか」と懸念した。