パックンことお笑い芸人のパトリック・ハーラン(45)が、米大統領選でテレビ出演などが増えている“特需”を喜んだ。

 米国出身で名門ハーバード大卒の超エリートとしても知られるパックン。米大統領選のコメンテーターとして引っ張りだこで、連日、各局の情報番組を渡り歩いている。9日に出演したテレビ東京系「ゆうがたサテライト」では、ニューヨークからドナルド・トランプ氏の勝利宣言が生中継された際、トラブルがありパックンが急きょ同時通訳をこなすという活躍も見せていた。

 大統領選から一夜明けた10日には、TBS系「白熱ライブ ビビット」に登場するなり土下座で「すみませんでした!」と謝罪。これは前日の放送でヒラリー・クリントン氏が勝つとしていた予想が外れたからだったが、「結局、クリントンは得票率が上。僕と同じ気持ちのアメリカ人はまだ大半なんですよ。これが選挙制度の落とし穴。勝っても負ける」と弁明した。

 またこの日の放送では、今回の大統領選を「感情>理性」と総括。トランプ氏の勝因について「勝つはずの要素を見ると、大統領になるような履歴書を見ると、クリントンの方が断然有利なんですよ。経験があります、実績があります、今までの肩書きを見ても立派な政治家です、大物政治家のバックがあります、メディアのバックがあります、あのセレブの皆さんが支持を表明してます…全部揃ってるのに、これは全部『理性』です。トランプの強さは怒りをあおる、不安をあおる、恐怖をあおる、この感情をうまく握ってるところです。人の心を動かすのが上手い」と分析した。

 パックンの出演時間は約5分。司会のTOKIO国分太一から「お時間がきたようです」と告げられ、真矢ミキから「お忙しそうですね」と声を掛けられると、パックンは「トランプは仕事増やすと公約してるんですけど、確かに僕の仕事は増えてるんです。良かった」とニンマリ。「トランプ大好き」とクリントン支持から手のひらを返してみせたが、すぐに「違う!」と芸人らしく自らツッコんだ。