米国時間の9日夜、ドナルド・トランプ氏が米大統領となったことへの不満を募らせた人々が、ニューヨーク市内で抗議デモを行い、マドンナ、俳優マーク・ラファロ、ラップ歌手のT.I.とミーク・ミル、コメディアンのタラン・キラムらセレブたちも参加したとニューヨーク・デイリー・ニューズ紙が報じた。

 同紙によると、この日はシカゴ、ポートランド、シアトル、オースティン、アトランタなど全米中の都市で、大勢の人々がトランプ氏に対する抗議デモに参加。

 ニューヨークではおよそ1万人が、「トランプの勝利は納得できない」「敵はウォール街、ムスリムや移民ではない」「すべてのアメリカ人に憎しみではなく自由を」などのサインを掲げ、5番街を練り歩いたという。

 ヒラリー・クリントン氏の支持者だったマドンナはインスタグラムで、デモの参加者たちが、「(トランプ氏は)私の大統領じゃない」と合唱しながら行進しているビデオ映像をアップ。「これらの言葉を行動に移す必要がある。だから今、どうする?」とメッセージした。

 米歌謡界の大御所シェールは、「55丁目&5番街に立ち、抗議デモの若い参加者たちが合唱しながら行進するのを見守った」とツイート。T.I.もツイッターに抗議デモのビデオをアップし、「みんながトランプに乗り気じゃない。オレも同じだぜ!!!!」とツイートしている。(ニューヨーク=鹿目直子)