大麻取締法違反(所持)の疑いで厚労省関東信越厚生局麻薬取締部に逮捕された元女優の自営業高樹沙耶(本名・益戸育江)容疑者(53)が大麻の使用を認める供述をしていることが14日、分かった。大麻取締法は所持、栽培、譲り渡し、譲り受けなどを規制しているが、使用については取り締まりの対象外。高樹容疑者は所持容疑について逮捕当初「私のものではない」と容疑を否認していた。

 高樹容疑者は先月25日、沖縄県石垣市の自宅で、同居の会社役員森山繁成容疑者(58)と無職小見祐貴容疑者(26)の2人と3人で共謀の上、乾燥大麻数十グラムを所持したとして逮捕された。家宅捜索で押収された大麻は約55グラムで約100回分に上った。森山容疑者は「私のものです」と所持は認めたが、高樹、小見両容疑者との共謀を否認。小見容疑者は否認していた。

 事件をめぐっては、関東信越厚生局麻薬取締部が7日、乾燥大麻と大麻樹脂を自宅で所持していたとして、石垣市の海東忠容疑者(56)と須川由美容疑者(55)を現行犯逮捕。両容疑者は高樹容疑者らと親交があったという。

 高樹容疑者は今日15日、勾留期限を迎える。薬物事件に詳しい小森栄弁護士は「押収された55グラムは量も多く、起訴はされるだろう。共同で所持した容疑を否認したままなら、保釈申請は通りにくい。もし認めているなら、16日にも保釈申請し、早ければ同日中の保釈もありえる」とみている。