松山ケンイチ(31)が19日、都内で、主演映画「聖の青春」(森義隆監督)の初日舞台あいさつに登壇した。東出昌大(28)リリー・フランキー(53)柄本時生(27)羽生善治三冠も出席した。

 「東の羽生、西の村山」と羽生三段と並び称されながら、29歳で生涯を終えた天才棋士村山聖の実話に基づく物語。主人公村山を松山が、羽生三冠を東出が演じた。松山が役作りで20キロ増量したことが話題となっているが、撮影を終え元の姿に近づいた様子。久々の再会となったリリーから「本当に痩せたよね。コロコロしてるときの松山君のほうが好きだな」と言われると、「よく言われます。嫁にも言われました」と、妻で女優の小雪(39)も増量後の姿を気に入っていたと明かした。

 リリーは、松山の役作りについて「松山君が(リリー演じる将棋の師匠に)『教わったことはお酒とマージャンくらいしかない』っていうせりふがあるから、撮影が始まる前に1回僕とマージャンをしたいと言ってきて。そのために、映画に関係ない新井浩文とピエール瀧が、一生懸命動いてくれました」と撮影秘話を披露し、笑いを誘った。

 亡くなったライバルの物語に、羽生三冠は「この作品を通して、また村山さんの姿を見られてうれしかった。自分が出ているのは気はずかしいけど、生きているうちに見られたのは幸運かなと思います」と話した。