NHK大河ドラマ「真田丸」(日曜午後8時)の主演堺雅人(43)と来年の大河「おんな城主 直虎」(来年1月8日スタート)の主演柴咲コウ(35)が25日、東京・渋谷の同局で、主演のバトンタッチセレモニーを行った。堺から柴咲には舞台となった和歌山県の柿、柴咲から堺には、静岡・浜松のたこが贈られた。

 たこを受け取った堺は「(NHKの近くの)代々木公園で揚げます」と笑いを誘うと「残り4回の放送は上り調子で」。堺から柿をもらった柴咲は「すごく立派な柿。本物かなと思うほど美しい」と感激した。

 また、堺は大河主演の先輩として柴咲にアドバイスも。柴咲から週末は休めたかと問われると「一応、休めました。気分転換もしなかった。集中もしていなかった」と普段通りの生活だったと説明。ただ「アドバイスは無いですが、ご飯をいっぱい食べるのと、振り返ると1年、いろんな人に不義理してたな。あいさつに行くべき人にも行けず。友達にもあまり会わなかったし。一生懸命に友達に電話して、友達をやめないでくれと言ってました。1年はあきらめた方がいい。フリースルーで」と語った。

 また、すでにクランクアップしている堺は「ゴールを迎えた瞬間にいいことはあまりない。終わる頃にはスタッフが『おんな城主 直虎』に取られていた」と報道陣を笑わせた。それでも最後は「充実した1年でした」と笑顔を見せた。

 一方、柴咲は「真田さんは有名ですが、直虎は浜松市でも知らない住民の方もいます。認知していただけるいい機会」。また「女性の社会進出と言われている中でも苦しい思いをして、頑張って生きている女性が多い。そういう方の励みになればいい」と抱負を語った。