演歌歌手原田悠里(61)が1日、東京・大田区の大田区民ホールで、デビュー35周年記念コンサートを行った。

 2時間を超えるステージは、デビュー曲「俺に咲いた花」からスタート。同曲の発売日はデビュー55周年の師匠・北島三郎(80)のデビューした日でもある。「20年遅れの同じ日。期待の大きさの表れですが(笑い)、まだ十分に応えていないです」と謙遜。35年を振り返ると「明るく楽しくのんきにやってきたが、すべてが多くの人の支えがあってこそ」と笑顔で話した。

 10月発売の新曲「人生夢桜」は先月17日に肺がんで死去した作詞家下地亜記子さん(享年72)が作詞を手がけた。「7月に詞をお願いしたらわずか3日で作ってくれました」。歌詞には「命 咲け咲け あでやかに」などの力強いフレーズがたくさんある。「先生の命から出てきた歌です。遺作のような気がしています」と故人をしのんで目を潤ませた。

 また、北島が馬主のキタサンブラックについては「これまでは『打倒!』と言ってきたが、今はその力にあやかりたい」。先日のジャパンカップを制したパワーに続こうと、キタサンブラックの特製キーホルダーを身に付けてステージに立っていた。

 夢は「一生、歌い続けること」だという。「北島先生と2人合わせて今年で90周年。取りあえずは100周年まで頑張ります」と力強く宣言した。