市村正親(67)が主演するミュージカル「紳士のための愛と殺人の手引き」(来年4月8日初日、東京・日生劇場)の制作発表が12日、都内で行われた。

 14年にトニー賞4冠を達成したドタバタコメディーで、“日本演劇界のレジェンド”こと市村が女優も含む8人の役柄を演じ分ける。しかも、すべてで殺害されてしまうという破天荒なストーリーだ。

 市村は「年齢を重ねるごとにキツイ役が増えてきた。期待されているのなら8人を演じましょう」と意欲満々に語った。

 8人を殺害する役は、ウエンツ瑛士(31)と柿沢勇人(29)がダブルキャストで演じる。ウエンツは市村を尊敬し、14年の初ミュージカル「天才執事 ジーヴス」の初日にプレッシャーから「舞台を降りる」と電話で相談したことを明かした。「(君なら)できる!」と力強く言われ、乗り切ることができたという。「あれから2年。レジェンド市村さんと共演できるなんて」と喜びを爆発させた。

 柿沢も市村との共演に「びびって、心臓がバクバクなんですよ」とコメント。直後に、ウエンツは「裏では『市村』と呼んでいた」と暴露!? するなど、アットホームな雰囲気を醸し出していた。

 胃がんで胃の一部を切除している市村。ハードな舞台スケジュールが続くが「体調は大丈夫。顔がちょっと…」とジョークを飛ばすと、すかさずウエンツが「それは前からです」とちゃかすシーンもあった。

 ほかにシルビア・グラブ、宮沢エマ、春風ひとみらが出演する。