ドナルド・トランプ米次期大統領が、来月20日にワシントンD.C.で行われる大統領就任式で演奏するよう、セリーヌ・ディオンに依頼したが、ディオンが辞退したという。

 USウィークリー誌電子版が関係者の話として報じたところによると、就任イベントを準備中のトランプ氏とそのチームは、ディオンを出演させようと計画。トランプ氏の友人で有名ホテル実業家のスティ-ブ・ウィン氏がディオンを説得すると約束したが、失敗に終わったらしい。

 しかし、たとえディオンが出演を承諾したとしても、ラスベガスでの長期公演でスケジュールが埋まっているため、就任式で演奏することは無理だったようだ。

 同サイトによると、カントリー歌手のガース・ブルックスもトランプ氏からの出演依頼を辞退。オペラ歌手のアンドレア・ボッチェリは演奏を承諾したが、トランプ氏を支持しないファンからの圧力を感じ、結局は辞退するに至ったという。

 有名音楽プロデューサーのデビッド・フォスター氏も同サイトに、トランプ氏から就任式を手掛けるよう依頼を受けたが、辞退したことを認めた。米情報サイトTMZは、米ロックバンド「キッス」も、ボーカルのジーン・シモンズの家族の反対により、出演を辞退したと報じている。

 今のところただ1人、出演が確認されているのはオーディション番組出身の新人歌手ジャッキー・エヴァンチョ(16)で、就任式でアメリカ国歌を歌うことになっている。(ニューヨーク=鹿目直子)