AKB48グループや乃木坂46、欅坂46などを手がける秋元康氏が新たにプロデュースする声優アイドルグループの名前が、22/7(ななぶんのにじゅうに)に決まったことが24日、分かった。この日、都内で最終オーディションが行われ、応募総数1万325人の中から選ばれた初期メンバー12人が決定した。

 AKB48や乃木坂46と違い、今回はグループ名に初めて分数を使った。22/7は、小数にすると「3・14…」と数字が続き、円周率に近い数となる。関係者によると「割り切れない」点で、神秘性を表したという。秋元氏は「0から1を生み出す時、そこにないものや、まだ見えないものを信じる力が必要である。22/7は、想像の象徴だ。どんな意味を持っているのだろう? 答えは、未来にある」と説明した。

 グループのコンセプトは「次元を超えたアイドル」。メンバーは「君の名は。」「けいおん!」などの著名クリエーター8人がそれぞれデザインした2次元のアニメキャラクター8人の声を演じる。この日、合格した12人の中から、キャラクターそれぞれの声優8人が暫定で決定。今後声優が変更になるのか、新キャラクターが追加になるのかは未定という。

 メンバーは1日も早いメジャーデビューに向け、年内にレッスンをスタートさせる。秋元氏は「声優からアイドルを作るというのは僕にとって初めての試みなので、今までとは全く違う選出をしました。本当に楽しみなグループになりそうです」と話した。

 ◆秋元氏が手がけたグループ 85年から放送された「夕焼けニャンニャン」から誕生したおニャン子クラブは、当時素人だった女子高生や大学生で構成された。05年には「会いに行けるアイドル」をコンセプトに、東京・秋葉原に専用劇場を持つAKB48を立ち上げ、その後SKE48、NMB48、JKT48など、国内外に姉妹グループを展開。11年にはAKB48の公式ライバルとして乃木坂46を発足させ人気に。昨年は妹分の欅坂46も誕生し「坂道シリーズ」を形成。