川谷絵音(28)がボーカルを務め、活動自粛中のロックバンド「ゲスの極み乙女。」が、所属事務所スペースシャワーミュージックとの契約満了に伴い、近日中にも同事務所から離れることが30日、分かった。双方で協議の結果、契約満了をもって再契約しないことで合意したという。

 円満退社だが、背景は複雑だ。川谷は1月にベッキー(32)との不倫交際を報じられた。ベッキーはCM契約10社全ての露出がなくなり、2月に所属事務所が地上波レギュラー9番組の出演を見合わせると発表して活動休止に追い込まれたが、川谷はバンド活動を変わりなく続けていた。

 しかし9月末、当時未成年だったタレントほのかりん(20)との飲酒デートが報じられると事態は一転。事態を重く受け止めた所属事務所は10月上旬、当面の活動休止を決定した。同時に12月に予定していたアルバム発売も延期。「ゲス-」は今月3日の公演をもって、活動休止に入った。

 ほのかは未成年当時の川谷との飲酒デートが発覚すると、出演していたNHKEテレ「Rの法則」を降板。出演予定だった舞台も降板した。さらに今月16日、所属事務所が契約規定(法令順守に関する)違反で契約を解除したと発表した。不倫騒動や未成年タレントとの飲酒、さらにほのかの重い処分などを考慮し検討した結果、契約を更新しなかった可能性もある。

 所属事務所はデビュー当時から見守り続け、人気アーティストになるまでバックアップしてきた。川谷の不倫騒動も防波堤となって守ろうとしたが、最終的に手を引く形になる。「ゲス-」の活動再開時期は未定だが、所属事務所がない状態は、今後の音楽活動に多大な影響を及ぼす。

 ◆川谷絵音の騒動経過 今年1月、週刊文春がベッキーとの不倫疑惑を報道。ベッキーは同誌発売前日に会見で恋愛関係を否定したが2月に入って活動休止。川谷は3月に妻と別居中で離婚協議中と告白。4月にベッキーが川谷の妻に謝罪。5月9日に川谷が離婚成立を公表。ベッキーは同13日の録画出演番組で「恋愛関係でした」と告白、川谷もブログで不倫を認めた。川谷は9月、未成年だったほのかりんとの交際と飲酒デートが発覚、10月3日のライブで事実関係を認めてファンに謝罪。同19日にバンドとしての音楽活動を12月3日のライブを最後に休止すると発表した。