ロバート・デ・ニーロ(73)が、ドナルド・トランプ次期米大統領(70)の言動を非難したメリル・ストリープ(67)に、称賛の手紙を送っていたことがわかった。

 ストリープは8日のゴールデン・グローブ賞授賞式のスピーチで、トランプ氏の言動について、「不遜は不遜を呼ぶ。暴力が暴力をかき立てる。権力者がその立場を利用し、他人をいじめる時、私たち全員が敗者となる」と非難。

 トランプ氏もツイッターでこれに反撃し、ストリープについて、「過大評価されている女優」「ボロ負けしたヒラリーの腰ぎんちゃく」などとこきおろしている。

 米ピープル誌電子版は10日、デ・ニーロが長年の友人であるストリープに宛てた手紙を入手し、独占公開。

 デ・ニーロは手紙の中で、「君が言ったことは素晴らしい。君は、言われる必要があったことを見事に言ってのけた。世界が君の業績をたたえている時に、発言したことを非常に尊敬している。私も君とまったく同意見で、(トランプ氏の)くだらないたわごとや、弱い者いじめには本当にウンザリしている」と書いている。

 過去に2度、オスカーを受賞しているデ・ニーロと、3度にわたりオスカーを受賞しているストリープは、映画「ディア・ハンター」(1978年)や「恋に落ちて」(1984年)など、4本の作品で共演している。

 この他、ジョージ・クルーニーやヴィオラ・デイビスも9日、ストリープを擁護する発言をしており、ハリウッドではストリープの勇気を称賛する声が広がっている。(ニューヨーク=鹿目直子)