演歌歌手藤あや子(55)が10日、デビュー30周年記念両A面シングル「たそがれ綺麗/からたちの小径」(11日発売)のキャンペーンイベントを都内で行い、背中が大きく開いたセクシーな衣装で参加者の視線をくぎ付けにした。

 イベント冒頭、赤を基調とした和風ドレスで登場した。「たそがれ綺麗」を歌い始め、曲の途中、肩に掛けていた羽織をそっと取ると、両肩から背中にかけて真っ白な肌があらわになった。その瞬間、抽選で招待されたファンクラブ会員100人からどよめきと、ため息が聞こえた。藤は歌い終えると「出せるうちには出しましょうということで」と照れ笑いした。

 衣装のデザインは、デザイナーとしても活躍する篠原ともえ(37)が手掛けた。篠原の母親が演歌好きで「演歌の衣装を作るのが夢だった」という篠原が藤に直談判した。ゲスト参加した篠原は「初対面の時、お肌がきれいで、その感動を表現したくて露出を多めにしました」。イメージは「妖艶な天女」という。

 演歌歌手だけに、これまで衣装は着物など和装中心だが、「実はドレスにぴったりの体形なんです」と自信たっぷりにほほ笑む。毎朝のヨガが日課で、美しい体形を維持している。今回の衣装は、同曲のジャケット写真でも使われており、今後の音楽番組でも着用する。「これからも、いろいろな衣装を提案してほしい」と男性ファンにはうれしい抱負も語った。

 「たそがれ-」は作曲した南こうせつ(67)がプロデュースを手掛け、作詞は阿木燿子氏が務めた。藤にとって等身大の女性の心を歌った勝負曲だ。「ずっとずっと歌い続けていきます。酉(とり)年なので今までにないくらい飛躍したい」と意気込んだ。【大友陽平】

 ◆藤(ふじ)あや子 本名・藤村真奈美。1961年(昭36)5月10日、秋田県生まれ。10歳から民謡歌手として活動、87年に芸名「村勢真奈美」でデビュー。89年に「藤あや子」としてシングル「おんな」で再デビュー。92年「こころ酒」がヒットして同年NHK紅白歌合戦初出場。女優として01年NHK大河ドラマ「北条時宗」に出演。趣味・特技は料理、10年から食彩あきた応援大使。血液型B。