お笑い芸人パーマ大佐(23)による童謡「森のくまさん」の替え歌の芸を収録したCDがオリジナルの日本語訳詞者の権利を侵害しているとされる問題で、替え歌の第一人者として知られるシンガーソングライターの嘉門達夫(57)が「手順にミスがあったかなー」とコメントした。

 「森のくまさん」の日本語の歌詞を手掛けた大阪府の馬場祥弘さん(72)が18日、替え歌の芸を収録したCDで著作者としての人格権を侵害されたとして、パーマ大佐と制作、販売したユニバーサルミュージックに慰謝料300万円の請求を通知した。パーマ大佐のCDでは、本来と別の詞やメロディーが加えられ、クマと恋に落ち警察から逃げる内容になっており、訳詞者として馬場さんの名前が記載されている。

 嘉門は同日更新したブログで、「著作権問題でコメントラッシュ!」と引っ張りだこになっていることを明かした。替え歌については「とても事務的で丁寧に取り組むべき問題です」とし、パーマ大佐の芸について「パロディとしてはとても上質です」と評価しつつも、「手順にミスがあったかなー 穏便に着地してもらいたいです」とつづった。

 嘉門は同日放送の日本テレビ系「スッキリ!!」に電話出演。自身が替え歌を発売する際には「楽曲の権利を管理している出版社に『この楽曲のこの部分をこういうふうに変えていいですか』というのを明確に送りまして、OKが返ってきたものに限ってCD化している」とし、さらに元の楽曲の権利者や歌詞に出てくる人物にも許可を取っているとした。

 また、自身も過去に「森のくまさん」の替え歌を発売したことがあるが、オリジナルの日本語訳詞は一切使用していない。「曲の方にはもう権利がない。メロディーを使って全く違うことを言うのはOKなんです」と語った。

 ユニバーサル社広報は「適正な手続きを踏み販売している」とコメント。パーマ大佐が所属する太田プロ広報部は「手続きはレコード会社に委ねている」としている。