世界的ブレーク中のシンガーソングライター、ピコ太郎の「PPAP」に関する商標を無関係の企業が特許庁に出願している問題を、26日朝の各局情報番組が報じた。

 日本テレビ系「スッキリ!!」は、ピコ太郎や所属事務所エイベックスとは無関係の大阪にある企業A社が「PPAP」や「ペンパイナッポーアッポーペン」などの言葉を商標として出願している現状を伝え、知的財産を先におさえ本来それを必要とする企業や人に対し賠償金や和解金を要求する商標ビジネスだと説明した。

 コメンテーターを務めるハリセンボン近藤春菜は「これがもし万が一通ったら、早い者勝ちで全く関係ない人にお金が入るってなったらやっぱり腹立たしい」と嫌悪感を示した。また、評論家の宇野常寛氏は「このピコ太郎の件は悪意も露骨だし、特許庁もバカじゃないんで門前払いだと思う」とした上で、「こういう社会的にインパクトのある出願があったことを利用して、立法とか行政が動くといい。トロールビジネスが常態化しないように、特許庁が悪質な業者を取り締まりやすいような法的な枠組みを作ってあげることがあったほうがいい」と、対策が講じられることを期待した。

 フジテレビ系「とくダネ!」ではミュージカル女優の新妻聖子が「こんなことがまかり通ると、私の名前とか勝手に商標登録されていないか、心配になっちゃいます」とコメントした。