アルバイトの女子高生(16)が風邪で休み、代わりを探さなかったことを理由として店側から減給制裁を受けていたことがわかり、民放各局の情報番組コメンテーターから批判の声があがった。

 東京都武蔵野市にあるコンビニ大手のセブンイレブン店舗が、風邪で休んだアルバイトの女子高生(16)に、代わりを探さなかったことを理由として実際に働いた5日間のアルバイト代2万3375円から9350円を差し引いていた。

 1日放送の各局朝の情報番組がこのニュースを報じた。日本テレビ系「スッキリ!」では、タレントの大沢あかねが「ペナルティーという言葉が、体調悪くて休んだ人に対する言葉として良いのかな。体調悪くて休むって誰でもあることですからね、その時に(代わりの)人を探せっていうのは難しいですよね」とコメント。司会の加藤浩次も「これはちょっとおかしいですね」と語った。また、菊地幸夫弁護士は「代替人員を用意するのは労働者の責任ではない」とのコメントを寄せた。

 フジテレビ系「とくダネ!」では、コメンテーターのデーブ・スペクターが「人間として尊重してない」と店側を批判。コラムニストで淑徳大学人文学部客員教授の深澤真紀氏は、学生に対してブラックバイト対策のマニュアルを配ったり講義を行う大学も増えているとし、学生たちに向けてネット上でも閲覧できるブラックバイト対処法などで対策を講じてほしいと呼び掛けた。

 また、テレビ朝日系「モーニングショー」では、宇賀なつみアナウンサーが学生時代のアルバイト経験から「(病欠での)罰金はさすがにないですよ。ただ、やむを得ない事情で休む場合は、まず自分で周りに代わってくれる人がいないか連絡をとって見つける努力をするっていうのはありました」と語った。