歌舞伎俳優坂東玉三郎(66)と太鼓芸能集団の鼓童による特別公演「幽玄」(5月16~20日、東京・Bunkamuraオーチャードホール)の制作会見が1日、同劇場内で行われた。

 玉三郎と鼓童の共演は06年「アマテラス」と13年の同演目再演以来。「幽玄」では、「羽衣」「道成寺」「石橋」といった能の代表演目を表現する。

 玉三郎は「(メンバーに)どんなことをやりたいか聞いたら『日本のものがやりたい』ということだった。極端に日本的なものというと、世阿弥の世界」と説明。稽古には密着カメラが入っているそうで「密着取材が入っていると、稽古はしにくいです。言いたいことが言えない」と苦笑いだった。

 玉三郎は00年に鼓童と出会い、数々の公演の演出を手掛けてきた。「僕の課題としても、どれだけのものができるか、自分のトライだった」と振り返った。

 「幽玄」は新潟、愛知、福岡、京都公演も。