女優二宮芽生(めう、24)が主演する映画「千年の糸姫」(ふるいちやすし監督、今秋公開予定)が1日、東京・千代田区の憲政記念館で行われた「第1回アジア国際映画祭」で入選作として上映された。

 映画は、1000年前に町を奪われた糸姫の生まれ変わりの糸(二宮)を主人公に、なぜ争いが続くのかというテーマを描き、平和の大切さを問いかけている。

 今作が単独初主演の二宮は沖縄県出身。聖心女子大哲学科を卒業し、社会の教員免許を持ち、ピアノや水彩画、料理が特技と多彩だ。「自分の演技や作品を通して、見る人にエンターテインメントだけでなく、社会への関心も持ってもらいたい」と話す社会派の顔も持つ。ふるいち監督も「こちらが指示をした内容をするだけでない。もっと深い話のきちんとできる女優です」と才能にほれこんでいる。

 目標とする女優は竹内結子。「雰囲気や演技力。そして顔がきれいでかわいいから」だという。

 ロケ地だった群馬県下仁田町では「名産のこんにゃくをたくさん食べました。すごくおいしかったです」と笑顔を見せた。

 作品は、今月11日に始まるロンドンフィルムメーカー国際映画祭にも入選。二宮は主演女優賞にノミネートもされている。