X JAPANのYOSHIKI(51)が、幼い頃に自殺した父への思いを涙ながらに語った。

 YOSHIKIは9日放送のフジテレビ系「ノンストップ!」にVTR出演。老舗呉服店を営む実家で裕福な少年時代を送ったが、10歳の時に父親が自殺し、大きなショックを受けたという。ある時、帰宅すると横になっている父の周りを親戚たちが囲んでおり「母親も何もしゃべらない。僕はただひたすら泣きわめいていただけ」と当時を振り返り、涙を流した。

 父の死に長らく「『なぜ、家族をのこして』っていう疑問がずーっと頭から離れず」にいたという。しかし「わかったところで(父が)帰ってくるわけじゃない。そこを追求すればするほど苦しいだけ、生きているのが嫌になる」と思い至ったと語った。

 しかし父の自殺はYOSHIKI少年の心に影を落とし、生活も荒れ始めていた。そんな時にロックと出会い、「どうしていいかわからないこのネガティブなエネルギー」をドラムをたたくことで発散していたという。

 父の死を乗り越え、YOSHIKIは「命を絶ってはいけない。命というのは自分だけのものじゃない」と説く。自身はのこされた側だが、「心の傷というのは一生消えない。その傷と一緒に生きていくしかない」と語った。