覚せい剤取締法違反などで有罪判決を受けて執行猶予中のASKA(58)が15日、地元福岡のテレビ西日本の情報番組「ももち浜ストア夕方版」(午後4時50分)に生出演した。午後6時半ごろからインタビューに続き、新曲「FUKUOKA」も披露した。

 昨年、覚せい剤取締法違反容疑で逮捕後、不起訴処分になって以来、初のテレビ出演。福岡市内のスタジオに黒いスーツに黒いネクタイ姿で登場。逮捕時より少しやせた印象で、同局アナウンサーのインタビューに約10分間答えた。

 覚せい剤の使用のきっかけについては「病院から、さる薬を処方していただいていた最中、アンナカをもらおうとして『冷たいやつがある。似たようなものがある』と言われて使用した。1時間起きに、3週間使い続けたが、それが覚せい剤と気付いた時は、既に時遅しでした。(薬が)抜ける時の苦しみが激しく、そのシーンが耐えられなかった。後悔も反省もある」などと振り返った。今後については「もちろん(覚せい剤使用は)ありません。それを真っ先に伝えないといけない」と言い切った。

 2回目の逮捕時に尿をお茶にすり替えた件は「1回目の逮捕時の経験から、取り調べでしゃべったことと違うことが、世の中に発表され、どんどんイメージが悪く固められた気がした。今回も検察官の方が集まって、当然、尿検査があると思った。普通に白が黒にされてしまう前(=前回逮捕時)の印象があったので」とあらためて説明した。1回目の逮捕後から薬物は「見たことがないです」と断言。禁断症状も「まったくなかったです」と話した。

 今月22日にアルバム「Too many people」をインディーズで発売する。アルバム制作について「自分は執行猶予中だが、社会になじんでいくためには、リハビリ期間が必要。僕にとってリハビリは音楽を作ること。今回も情熱を切らさないために、アルバムを作りました」と淡々と話した。音楽活動を始めるにあたって「こっちでやれば、といってもらった」という地元福岡でアルバム制作に取り組んだ。「アルバムを地元で作ることが決まって、ギターで楽曲をつくったら、いいものができたので、福岡への思いを詞にした。感謝の意味を込めた」と振り返った。ピアノとギターの演奏で、アルバム収録曲の新曲「FUKUOKA」も披露した。