綾野剛(35)と玉山鉄二(36)が、佐藤健(27)主演映画「亜人」(本広克行監督、9月30日公開)に出演することが16日、分かった。原作は漫画家桜井画門氏の同名コミックで、主人公は不死身の新人類「亜人」。綾野は、同じ亜人の主人公と敵対し、大量虐殺を繰り返して国家転覆を謀るテロリストで、最強最悪の不死身男の佐藤を演じる。玉山は、綾野演じるテロリストが率いる亜人組織を追う厚生労働省の超ドS官僚の戸崎優を演じる。

 臼井真之介プロデューサーは「最強のヒールには高い身体能力と徹底的に自らを追い込むストイックさが必要と考えた時、綾野さん以外考えられなかった。クールさの中に潜む人間臭さを持つ戸崎は玉山さんならセクシーに演じきってくれる」と話す。

 軍隊上がりの設定を意識した綾野は銀髪に染め、撮影4カ月半前から食事制限と筋肉トレーニングで周囲に「CGのよう」と驚かれる肉体改造に取り組んだ。本広監督が上半身裸の写真を携帯電話の待ち受け画面にするほど評判だった。

 玉山は、主人公の体を医療用電動のこぎりによる切断で殺して再生させる虐待的な実験を見ても顔色一つ変えないほどクールで、しかも強烈なS(サド)ぶりを発揮する異色キャラ。撮影では、スタッフが凍り付くほど鬼気迫る演技を披露したという。

 綾野は「魅力的なキャラクターを、きちんと人物にすることができました」。玉山は「少し恥ずかしいと思いながらも恥ずかしがらず、僕が感じたSな部分は増長してやらせていただきました」と話している。