今年10月2日にスタートするNHK次々期連続テレビ小説「わろてんか」のヒロインに決まった葵わかな(18)は神奈川出身で、今春、慶大総合政策学部に進学予定。

 9日に大阪と東京で会見したが、今後は方言や着物所作などの勉強に入るため、休学なども含めてまだ何も決まっていないという。

 今作は、夫の遊びグセに悩まされながらも吉本興業を創業した「吉本せい」がモデル。ヒロインの藤岡てんは京ことばを操るが、神奈川生まれの“慶応ガール”が、関西になじめるのか-。この点について、番組の後藤高久チーフプロデューサー(51)は太鼓判を押した。

 「親族が滋賀の出身だそうで、家でも関西弁を聞いているそうです。その面でもなじみがあるので、安心ですね」と話す。そして「実は宝塚が大好きらしくて、その点も(本拠地の宝塚大劇場が近く)喜んでいました」とも明かした。

 葵は14年に、携帯電話端末向けマルチメディア放送で、タカラジェンヌに宝塚を案内される番組に出演しており、このとき、宝塚歌劇団宙組の若手有望株、桜木みなとにエスコートされていた。

 桜木も葵と同じく神奈川の出身で、意気投合した模様。葵はすっかり宝塚の世界観に魅了されたようで、以後は公式ブログにも宝塚愛をつづっている。

 最近では、今月6日に本拠地の宝塚大劇場に別れを告げ、4月30日付の退団が決まっている宙組トップ娘役の実咲凜音(みさき・りおん)らがひいきのようで、宝塚観劇が、長丁場の朝ドラ収録を支える鍵になりそうだ。