テレビ朝日が新設する、俳優石坂浩二(75)主演の帯ドラマ「やすらぎの郷(さと)」が、4月3日スタートで月~金曜日の午後0時30分から20分間放送されることが発表された。

 脚本担当で「北の国から」などで知られる倉本聡氏(82)の「ゴールデンタイムに若者向けのドラマが放送され、大人の見るドラマが少ない。毎日、大人のためのシルバードラマタイムを」という企画に応えて、中高年視聴者の獲得を狙う。現在、同時間開始の「ワイド!スクランブル2部」は20分短縮される。

 正午からの「徹子の部屋」に続く放送に、石坂は「ニュースや情報バラエティーが多い時間帯で、『徹子-』に続くことで、テレビ朝日の一つの方向性というべきものを背負っていかなければと、改めて感じています」。石坂は老人ホームに入所した、シナリオライターを演じる。「シニア世代が増えている中でテレビ、ドラマ界は、それに対するメッセージを発してこなかった。パイオニア精神に満ちた作品だと思う」。

 往年の大女優役として、石坂と00年に離婚した女優浅丘ルリ子(76)と、加賀まりこ(73)らが出演。石坂と31年ぶり共演の浅丘は「これほどの役者がそろう作品は年齢的に最後のチャンスかも。(加賀)まりこさんとは仲が悪くて、そこに兵ちゃん(石坂)が入る。プライベートを連想させるドラマ(笑い)」。加賀は「遺作になってもいい」と話している。