今日21日にデビュー35周年を迎える小泉今日子(51)が、コンプリートシングルベストアルバム「コイズミクロニクル」を発売することが20日、分かった。5月17日発売。これまでベスト盤の発売はあったが、全シングルを完全網羅するのは初めて。

 1982年3月21日に「私の16才」でデビュー。「ヤマトナデシコ七変化」「木枯しに抱かれて」「優しい雨」など往年のヒット曲から、NHK連続テレビ小説「あまちゃん」の挿入歌「潮騒のメモリー」まで、全50曲を3枚組にまとめた。小泉は「デビューしたのは、ターンテーブルの上をくるくる回る黒いレコードに針を落とした時代。そんな頃にレコーディングされた音が、お化粧直しをして生まれ変わりました。35年間、クロニクル(年代記)という言葉を使っても許されるほど、時代の変化を見守ったような気がします」と感慨深げだ。

 初回限定盤プレミアムBOX(税別6500円)は、小泉の楽曲の歴史をたどる書籍「コイズミシングル~小泉今日子と50のシングル物語」が封入される。「なんてったってアイドル」を作詞の秋元康氏が「自分が41年間この仕事をして見てきたなかで、最強のアイドルは小泉今日子。だから、この曲を僕に書かせたのは、小泉さんという存在」と明かすなど、約70人による制作秘話が、約250ページにまとめられる。

 節目の作品になるが、小泉は「コイズミクロニクルをこれからも更新できるように長生きしたいと思います」とコメントしている。

 ◆花の82年組 1980年代に入り、松田聖子らがデビューしてアイドルが注目される中、82年(昭57)には、小泉をはじめ中森明菜、シブがき隊、堀ちえみ、三田寛子、石川秀美、早見優らがデビュー。アイドルブームにさらに火を付け、スターを多く輩出したことから「花の82年組」と呼ばれた。松本伊代は81年末デビューで、82年組とされている。