木村拓哉(44)の主演映画「無限の住人」(三池崇史監督、29日公開)ジャパンプレミアが19日、都内で行われた。

 木村は、「無限の住人」が特別招待作品(アウト・オブ・コンペティション部門)として公式上映される、世界3大映画祭の1つ、第70回カンヌ映画祭(5月17日、フランスで開幕)に参加が決まった。「歴史ある映画祭の、特別招待作品に選んでいただけたことがうれしいですし、500何本の作品の中で3、4本の1つに入ることが出来た。三池監督が『誰でもない…俺が言いたい』と言って『うれしいお知らせがあります。決まりました』と、ご報告いただけたのでダブルにうれしかった」と喜んだ。

 木村は、04年にコンペティション部門に出品された「2046」(ウォン・カーウァイ監督)でカンヌ映画祭に初参加しているが、邦画の主演作品の公式選出は今回が初めて。04年にカンヌ映画祭に初参加した際は、約5000人のファンが集まった。07年には、主演映画「HERO」のプロモーションでも同映画祭を訪れている。三池監督は、15年に監督週間に出品された「極道大戦争」以来、2年ぶり6本目のカンヌ映画祭への出品。

 木村はキャンペーンで全国10カ所を回った。それほど全国を回るのは初めてだという。一緒に回った杉咲花(19)について聞かれ「エスコートできる関係…スッと手を出すと組んでくれる、杉咲さんの存在がうれしい」と全国キャンペーンを振り返った。

 杉咲は「木村さんに毎回、たくさんご飯に連れて行っていただきました。おすし屋さんで芽ネギをたくさん食べました」と笑みを浮かべた。木村とともにカンヌ行きが決まり「行ってきます」と喜んだ。

 「無限の住人」は「月刊アフタヌーン」(講談社)で1993年6月から2012年12月まで連載された、沙村広明氏が原作の、累計発行部数750万部を突破した人気漫画。木村は「100人斬り」の異名を持ち、謎のおばあさんから不老不死の、無限の肉体を与えられた万次を演じる。

 この日は福士蒼汰(23)市原隼人(30)戸田恵梨香(28)満島真之介(27)も登壇した。【村上幸将】