ＴＢＳで１月期の火曜ドラマ枠（火曜よる１０時～１０時５４分）に放送した「カルテット」が、このたび「ギャラクシー賞３月度月間賞」を受賞した。

　このドラマは人間ドラマの名手・坂元裕二の完全オリジナル脚本。出会ったばかりの４人がカルテットを組み、ひと冬の共同生活を送るラブ＆サスペンス。美しい冬の軽井沢を舞台にした３０代男女の恋、人生、そして秘密－。松たか子、満島ひかり、高橋一生、松田龍平という実力派俳優４人の会話劇をはじめ、見ごたえたっぷりの話題作だった。選評は以下の通り。

　２０１１年の坂元裕二脚本「それでも、生きてゆく」と同様に、欠落や空洞を抱えた不完全な人間が、どうやって人とつながり「人生やり直すスイッチ」を押さずに、前を向いて生きてゆくかを描いた素晴らしい作品。俳優たちの演技もとてもよく、間違いなく今期最高作。行方不明だった真紀（松たか子）の夫（宮藤官九郎）がひょっこり現れ、夫婦の絆を取り戻してエンディングと思いきや、もう一段あっと言わせる謎が隠されているなど、脚本家・坂元裕二が緩急自在の物語作りを展開した。

＜プロデューサー・土井裕泰コメント＞

　人生への示唆とウィットに満ちた坂元裕二さんの素晴らしい脚本に、見事に血を通わせてくれた松さん、満島さん、高橋さん、松田さんをはじめとする俳優陣と、唯一無二のドラマの世界を創り出してくれたすべてのスタッフに心より感謝いたします！