20周年を迎えた芸能事務所「アルデル・ジロー」の“2枚看板”の演歌歌手井上由美子(40)と工藤あやの(22)が1日、東京・北区の北とぴあでそれぞれ、コンサートを行った。

 デビュー13年目の井上は、母子の愛を歌った新曲「母情歌」の世界観から、公演のテーマを「家族」にした。15歳の時に両親が離婚。普段は父親について多くを語らないが、この日は初めて書いたという手紙を朗読した。「急に自分と母の前から去ったあなたの気持ちが今なら少し分かります」。当時を思い出しながら筆を進めた時には涙が止まらなかったという。一回り以上、年上の一般男性との交際も順調だという。

 4年目の工藤は初のソロ公演だった。「夢がかなった」と喜びながらも、序盤で涙が出そうになったり、トークで「何を言っているのか、自分でも分からなくなった」と反省。「まだ100点じゃないから次につなげたい」と意気込んだ。出身地・山形で“ご当地歌手”として活躍する母・依薫香さん(61)も駆けつけて、「母娘花笠」をデュエット。「ファンの人に『お母さんのCDも買ったよ』と言われて、販売していたのを初めて知った」と驚きながら、「晴れの舞台で、『母子共演』という、夢のまた夢までかなえられた」と笑顔で語った。

 この半年で5キロも体重を落とし、美しさに磨きがかかっている。姉貴分の井上も「本当にものすごくきれいになっている」と目を丸くしていた。