「第20回日刊スポーツ・ドラマグランプリ」助演男優賞は、TBS系「99・9-刑事専門弁護士-」に出演した香川照之(51)が受賞した。主演の松本潤(33)や個性的な共演者が集まり、縦横無尽にアドリブが飛び交った現場の充実感を語った。

 刑事事件において事実を追求する弁護士たちを描いた作品。香川は「生放送のバラエティーを、法律用語を使ってやっていたようだった。全員でパスを全速力で回していた。皆の回転力があって成立した」と、振り返った。

 松本、香川をはじめ、栄倉奈々、片桐仁、マギー、渡辺真起子らが、弁護士事務所のオフィスで、事件についてああだこうだと議論する場面は、見どころの1つだった。それぞれの個性が生き、高速テンポで進んでいった。後半はアドリブがほとんどだったという。「言いたいことを言っていいという雰囲気で、外してはいけないせりふ以外は、ずっとアドリブでした。音声さんは大変だったと思います。ぼそっとおもしろいことを言ったりする人がいるから」。

 松本との出会いは大きかった。「松本さんの、ドラマをプロデュースする能力は傑出している。バイタリティー、勇気がある。応用力があってよく気付く」と絶賛した。互いに探り合いながらのスタートだったというが、現場でコミュニケーションを取り合い、皆で食事をしたりする中で「100点に近いところまで持っていけました。いい親友を得たなという思いです」とし、続編への期待ものぞかせた。