「第52回上方漫才大賞」が6日、大阪市内で発表され、奨励賞に決まった「スーパーマラドーナ」の武智正剛(たけち・せいごう=38)は、生放送中に司会の大平サブローから、相方の田中一彦(39)に借金していることをばらされ、夫人に激怒されるハプニングがあった。

 奨励賞は「-マラドーナ」ら5組が、生ネタを競い決定。こわもてキャラの武智と、ひ弱な田中の対照的なキャラクターを存分に生かしたネタ運びで、賞を獲得した。

 関西の賞レースでは常連コンビだが、なかなか優勝がなく、やっとつかんだ悲願。武智は「漫才では負ける気がしない。一番だと思っている」と強気に攻め、奏功。「うれしいです。今年もM-1(グランプリ)があると思うので、エントリーします。去年(同奨励賞)の銀シャリさんがM-1をとったので、今年は」と息巻いた。

 ただし、その喜びも…。この日の模様は、カンテレで生中継(関西地区)されており、その中で、サブローが武智の借金をポロリ。夫人には借金を知らせておらず、CM転換の間に夫人から「どういうこと?」と問い詰めるメールが入っていたという。

 「いや、もうせっかくやのに、散々ですわ」。苦笑しながら話した武智によると、仕事がなく、給料が少なかった時代に、飲み代にあてるため、田中から少しずつ借りていた金額が30万円ほどになっていたそうで、今回の賞金150万円を返済にあてると約束させられた。

 昨年末、M-1グランプリで決勝に進みながら、武智は昨年末、ノンスタイル・井上が当て逃げ事故を起こした車に同乗しており、しばらく逆風の中にいた。「それでも相方は何も変わらなかった」と感謝。足元の漫才を見つめ直しての奨励賞受賞に「今思えば、よかった」。田中も「今日のネタには手ごたえがあった」と笑顔で話していた。