2月から乳がんで療養中の藤山直美(58)が復帰作の予定だった10月の東京・日比谷シアタークリエ公演「ええから加減」を降板することが11日、分かった。

 実業家広岡浅子さんを主人公にした「土佐堀川」に変更となり、「ええから加減」で共演予定の高畑淳子(62)が主演する。

 2月上旬に右側乳房に初期の乳がんがあると判明。3、4月に予定した舞台「おもろい女」の中止、7月の東京・新橋演舞場公演への休演を発表。3月8日にがん摘出手術を受けた。藤山は「信頼するお医者様に囲まれ、順調に回復を続けておりますが、自分で自信が持てる舞台をつとめられるまでには、今しばらくお時間をたまわりたいと思います」と話している。関係者によると体内にがんはなく、より万全を期すために加療が必要との診断が出たため降板を決めたという。今後は再発転移を防ぐ治療を受ける。