日本テレビは18日、同局の「映画天国」枠(月曜深夜25時59分)で、「映画天国LGBT映画祭」を開催することを発表した。

 6月は世界的にLGBT Prideパレードが開催される「プライド月間」。6月5日深夜から5週にわたって4作品が放送される。今回はLGBTの当事者でもある映画ライターのよしひろまさみち氏と、NPO「虹色ダイバーシティ」代表の村木真紀氏をゲストに迎えた解説コーナーもつくる。

 放送する作品は6月5日深夜が「あしたのパスタはアルデンテ」(10年イタリア、フェルザン・オズペテク監督)、13日深夜が「ぼくのバラ色の人生」(97年ベルギー/フランス/イギリス、アラン・ベルリネール監督)、19日深夜が「アルバート氏の人生」(11年アイルランド、ロドリゴ・ガルシア監督)、26日深夜は「パレードへようこそ」(14年イギリス、マシュー・ウォーチャス監督)。LGBTとして生きること、働くこと、家族に告白することなど、さまざまな観点からLGBTを描いた作品となっている。

 谷生俊治プロデューサーは「世界各地でLGBTプライドイベントが盛り上がりを見せる『プライド月間』に、このような映画祭を開催できることに大変大きな意義を感じています。今回お届けする映画は、いずれも世界の映画祭で受賞歴を誇る素晴らしい作品です。今回、村木さんとよしひろさんというゲストをお迎えし、作品解説コーナーを製作します。映画祭の4週間、映画本編放送前に放送作品のみどころや解説、LGBT目線からみた分析などをお届けします。このコーナーも一助となり、LGBTという言葉になじみがない方にも、心に残る視聴体験になることを願っています」と話した。

 “LGBT”とは、「レズビアン(女性の同性愛者)」「ゲイ(男性の同性愛者)」「バイセクシュアル(両性愛者)」「トランスジェンダー(心と体の性が一致しない人たち)」の頭文字をとった言葉で、性的マイノリティーの総称。Prideパレードとは、彼らが「自分たちの性的指向や性自認に誇りを持って生きよう」と奮起し、1970年から始まったイベント。毎年6月にはニューヨーク、サンフランシスコ、トロント、ベルリン、ソウルなど、世界各地で大小さまさまなLGBTのイベントが開催されている。