歌舞伎俳優中村獅童(44)が初期の肺腺がんと診断され、6月の福岡・博多座「六月博多座大歌舞伎」、7月の東京・歌舞伎座「七月大歌舞伎」を休演することが18日、分かった。5月に受けた健康診断で初期(ステージ1A)の肺腺がんと判明、6月上旬に手術する。獅童によると「見つかったのが奇跡的と言われるほどの早期発見」で、復帰は医師と相談して決める。「病に打ち勝ち、必ず元気になって皆さまにお目にかかりたい」と誓った。

 定期的な健康診断が奇跡を呼んだ。獅童は4月29、30日に千葉・幕張メッセで行われた超歌舞伎「花街詞合鏡」に出演後、5月は歌舞伎公演がなかった。そのため、今月11日に定期的に受けている人間ドックに行き、異常が見つかった。検査の結果、肺腺がんと分かったが、初期「ステージ1A」だった。