嵐大野智(36)が31日、主演映画「忍びの国」(中村義洋監督、7月1日公開)のジャパンプレミアに出席した。

 会場の東京ドームシティホールは、応募総数7万通の中から抽選で選ばれた約1600人で埋め尽くされた。大野は他のキャストが整列する中、1人地下からポップアップで登場。「いやあ~、恥ずかしいですよね。久々なんですよ、ポップアップ。コンサートではやるんですけど、嵐5人で登場なんで」と照れ笑いした。事務所の後輩知念侑李(23)は「オープニングの大野君、かっこよかったです。相変わらず、僕はほれています」と、羨望(せんぼう)のまなざしを向けていた。

 映画は、1579年に起こった「天正伊賀の乱」の史実に基づいた作品。普段なまけてばかりいる伊賀一の忍・無門(大野)が紆余(うよ)曲折を経て、仲間の忍たちを引き連れ織田信雄(知念)率いる最強織田軍に立ち向かう姿を描いた。

 なまけものという役どころについて、大野は「最初、監督に『ぽいじゃん』って言われました」と暴露。「役作りも『そのままやってくれ』って」と、普段の姿からキャスティングされたことを明かした。

 一方、無門の妻お国を演じた石原さとみ(30)は「普段の無門はグダってしてるけど、大野さんはとんでもない動きをする。すごくしなやか」と大野のアクションを絶賛。「アクション映画は男臭くなりがちだけど、ポップに描いている。ラブストーリーとしても、帰る場所がある、守りたい人がいるというだけで、心が強くなれるんだって、思いましたね」と、作品のドラマ性も評価した。

 大野への称賛は続き、石原は「大野さんって、『すごいね』って言わせてくれない、すごい人なんですよね。努力してるのを見せない方。頑張ってるのが伝わると『すごい』と言えるけど、できることが当たり前でいてくださる」。続けて「ものすごい(タイトな)スケジュールでの撮影だったんですよ。だって、嵐さんですから!」と、アイドルと役者の二刀流を褒めちぎった。