元資産管理会社TMG社および元顧問らを詐欺で訴えているジョニー・デップ(53)だが、同社が長年にわたりデップの資産の扱いを誤り、その穴埋めとしてデップの財産を担保に4000万ドル(約44億円)相当のローンを無断で組んでいたと主張していることがわかった。

 米情報サイトTMGによると、デップは訴状の中で、TMG社が2006年、デップの不動産などを担保に銀行から無断でローンを組んでいたと主張。その中でも最大の借金は、某銀行から借りた2200万ドル(約24億円)だったとしている。さらに、同社のずさんな資産管理により莫大(ばくだい)な損害を被ったとして、少なくとも2500万ドル(約27億円)の損害賠償金を求めているという。

 一方、TMG社の弁護士は、「ジョニー・デップが4000万ドルのローンについて知らなかったとの主張は途方もなくバカげている。デップも彼の妹も、すべてのローンについて把握していた。デップはすべての書類にサインし、ローンで借りたお金を全額使った」と反論。

 2人の重要証人たちも、TMG社の無実を完全にサポートするとしており、両者の主張は真っ向から対立している。(ニューヨーク=鹿目直子)