昨年10月に歌手デビューした女優上白石萌音(19)に、同世代の人気シンガー・ソングライター藤原さくら(21)が楽曲提供したことが12日、分かった。ギターが印象的なカントリー調のポップスに、上白石が作詞に初挑戦。共作曲「きみに」は上白石の初のオリジナルアルバム「and…」(7月12日発売)に収録される。

 藤原は15年にメジャーデビュー。昨年4月期の福山雅治(48)主演フジテレビ系月9ドラマ「ラヴソング」のヒロインに抜てきされた。藤原が他アーティストに楽曲提供するのは初。コーラスにも参加した。

 2人はイベントで知り合い、音楽番組で楽屋が隣になるなど、顔を合わせる機会が多かったという。食事に行ったり、お互いのライブを観賞するなど交流を持つ。

 上白石が「さくらちゃんが作る曲が好き。ぜひ」とオファー。藤原は「うれしかったですよ。やる! って」。藤原は曲が次々と浮かび、6曲も制作した。

 一方、上白石は初挑戦の作詞に苦しんだ。「思っていることが筒抜け、丸裸になる感覚で、すごく難しくて。生みの苦しみってこういうことなんだと」。レコーディングブースに入ってからも詞を直した。歌詞のテーマは「大事な人」。「恋愛に寄せてみたけど、やっぱり違うと思って。せっかくさくらちゃんに書いてもらったから、さくらちゃんを思って書きました」。

 藤原は「私のワンマン(ライブ)に来て」とオファー。上白石は「お化粧していきます」とステージでの初共演にも意欲的だった。