女優・紺野千春(44)の主演映画「クロス」(7月公開)のプレミア試写会が14日、都内で行われた。

 殺人事件にまつわる嫉妬や欲望を描く問題作で、影のあるヒロインを演じた紺野は「重い荷物を背負っていえるような撮影で、厳しい撮影現場でした。共演者、スタッフの支えがあって何とか乗り越えられました。すばらしい音楽にも後押しされた気がします」と振り返った。

 激しい内容とは対照的に叙情的な映像の作品で、和製スティービー・ワンダーと言われる盲目のピアニスト木下航志(28)が音楽を担当した。釘宮慎治カメラマンとともに共同監督した奥山和由プロデューサーは「僕らが口で説明しながら木下さんに音を付けてもらった。音楽があまりにもすばらしくて、木下さんの頭の中ではハリウッド大作のような映像が流れているのではないかと思う」振り返った。