アイドル対抗フットサル「バロンiドール杯」が行われ、大和明桜(15)の2ゴールなどで虹のコンキスタドール(虹コン)がアイドル4チームによるトーナメントを制した。大会は1月に開幕し、毎月「フットサル部門」「テレビゲーム部門」の二部門が開催されている。虹コンのトーナメントVは3度目。この日行われた「フットサル部門」第6節の結果、同部門の勝ち点で虹コンが首位をキープした。

 開幕当初はまったく勝つことができなかった。フットサル用のユニホームを支給してもらえず、80年代の人気テレビドラマ「スクールウォーズ」の川浜高校ラグビー部を模したユニホームで試合をしていた。同ドラマでは校内暴力などで荒廃した無名高校のラグビー部が、短期間で日本一になるまでが感動的に描かれたが、ドラマになぞらえて関係者につけられた虹コンのあだ名は「落ちこぼれ軍団」だった。しかし、一念発起して行われた特訓イベントでチームの意識が変わり、常勝軍団への道がスタートした。ユニホームも「無敵艦隊」といわれたサッカースペイン代表モデルへと格上げとなった。「あの合宿で、ボールと友達になれた。スイッチが入った」とメンバーが口をそろえる。この日は、シーズン途中で加入した荒井紗也香(16)が「弱かった時代が想像できない」というほどの堂々たる戦いだった。

 シーズン途中にゴレイロ(GK)に転向して以来いまだ無失点の鶴見萌(20)。鶴見とともに守備を固める的場華鈴(16)、抱負な運動量とバレー経験をいかした華麗な身のこなしで攻守に貢献する中村朱里(19)、前線から果敢にボールを追う荒井、そしてスピードとゴールへの嗅覚の大和。個性とチームワークが融合した虹コンの快進撃が続き、ドラマさながらの「落ちこぼれ軍団の奇跡」が現実となるのか。「バロンiドール杯」は7月に開催される合宿イベント、ライブとともに行われる最終節を経て初代チャンピオンが決定する。