NHKは20日、都内で会見を行い、18年度前期の連続テレビ小説「半分、青い。」(来年4月2日スタート、月~土曜午前8時)のヒロインに女優永野芽郁(17)が決まったと発表した。透明感あふれる美形ルックスと天然キャラがうけ、映画やドラマに引っ張りだこの、人気急上昇中若手女優。永野は会見で、描かれるヒロイン像に「自分にぴったり。素のまま演じられる」と笑顔で意気込んだ。

 朝ドラのオーディション初挑戦にして初出演。応募2366人から選ばれた。ヒロインに決まった気持ちを「昨日の夜に聞き、全然、実感がなくて今、少しずつ実感がわいています。うれしいです」。最終面接だとだまされて行った先でヒロイン決定を知らされた。そんなサプライズに「気付いたら涙が出てました」。

 ヒロイン鈴愛(すずめ)は片耳は聞こえないが、失敗にめげず明るく前向き。ネットで作品を調べたといい「この役、自分ができたらすごくぴったりなんじゃないかと思っていました。明るいし人に愛される子。おっちょこちょいで、つっこまれる点は素の自分でいけるんじゃないかなと思った」と笑顔で話した。

 半年間放送の長丁場だ。舞台岐阜県の印象を聞かれ「行ったことがないですが、のどかな印象。マイナスイオンがすごそう」と笑わせた。ヒロインに選ばれた決め手には「自分は明るいことにすごく自信があったので、素のまま自由に演じられるのは鈴愛しかいないと思ってました。そういうところを見てくれたのかな。受かってびっくりしました」と話した。【中野由喜】

 ◆永野芽郁(ながの・めい)1999年9月24日、東京生まれ。小3の時スカウトされ芸能界入り。09年の映画「ハード・リベンジ、ミリー ブラッディバトル」で子役としてデビュー。15年の映画「俺物語!!」でヒロイン、今年3月の映画「ひるなかの流星」で主演。ドラマは16年のテレビ東京系「こえ恋」で初主演。13年のNHK大河「八重の桜」、16年「真田丸」にも出演。CMは深田恭子、多部未華子と3姉妹役で共演する「UQモバイル」が話題。

 ◆「半分、青い。」 岐阜県と東京を舞台に、子供の頃に左耳を失聴したヒロイン鈴愛(すずめ)が、ちょっとうっかりだが、バイタリティーにあふれ、失敗を恐れず、高度経済成長期を背景に、新型扇風機の開発などで家電界に新風を巻き起こす姿を描く。描かれる期間は高校3年からアラフォーまで。脚本家北川悦吏子さんのオリジナル作品。