大竹しのぶ(59)が主演するミュージカル「にんじん」(8月1~27日=東京・新橋演舞場、9月1~10日=大阪松竹座)の会見が21日、都内で行われた。

 フランスの作家ルナールの名作「にんじん」を原作に、にんじんのように真っ赤な髪とそばかすだらけの顔をした12歳の少年にんじんを主人公にした家族の物語。1979年に大竹は22歳でにんじんを演じた。それから38年、7月に60歳還暦を迎える大竹は「還暦だから、何か面白いことをやろうと思ったのがきっかけ。愛を叫び、愛を求める心は以前よりも理解できるし、変わらずに叫びたい」。

 先日、写真家篠山紀信氏の撮影でスチール撮りを行った。篠山氏に「今でもできるね」と絶賛されたが、大竹は「出来上がった写真を見て、ふざけるなと思った。おばさんが何か頑張って、おばさん楽しいことあったの? みたいな感じで、これでお客様が来て下さるか不安です」と自虐的に話した。

 兄役の中山優馬(23)は「(大竹と)共演できると知ってガッツポーズしたけど、兄役と聞いて、びっくりした。(大竹の少年役に)違和感はまったくなかった。一生に一度しかない経験だし、兄としてしっかりと生きようと思います」。母親役にキムラ緑子、父親役に宇梶剛士が出演する。