演歌歌手五木ひろし(69)が21日、東京・銀座の複合商業施設「GINZA SIX」内の観世能楽堂で公演を行った。

 能楽の最大流派、観世流の活動拠点として1901年に開場以来、歌手が公演を行うのは初めて。歴史と伝統がある舞台での歌唱に「いろいろな所でコンサートをやってきて、これ以上、やる場所はないかなと思っていた。大変光栄なこと」としみじみと言った。

 琴や尺八、三味線を含む6種類の和楽器の演奏で、「長良川艶歌」「契り」などのヒット曲を歌い上げた。「生演奏でやるのは、クラシックと同じ。歌いやすかったです。貴重な体験でした」と話した。