保育士から演歌-という異色経歴で演歌界に新風を巻き起こす、こおり健太(34)が27日、新曲「風花」(かざはな)のキャンペーンのため来阪した。

 6月7日に発売した「風花」は、前作「雨の舟宿」に続いてオリコンウィークリーチャート(6月19日付)初登場1位の快挙を達成。デビュー9年目を迎え、一気にブレークの予感だ。

 「メーンは女歌ですが、男性にも愛される、喜んでもらえる作品です」

 CDではオリジナルのカラオケ用に加え、2音上げた女性用キーのカラオケも収録。男女バランスよく意識した仕上がりとなっている。

 地元宮城で保育士の仕事に3年8カ月携わり、その傍らで数々のカラオケ大会に出場するなどしてプロを目指した。子供たちと過ごした日々が、歌手こおり健太の原点でもある。当時の“生徒”は今、中学生になった。「先生、見に来たよと言って、親子でコンサートを見に来てくれるんです。本当にうれしいですね」。異色の経歴が、こおりの持つ魅力の「一途さ」や「ひたむきさ」を引き出しているのかもしれない。

 28日午後1時からはイズミヤ今福店で、同4時からヤマブキレコード堺東店(堺東銀座商店街内)で関西地区の店頭キャンペーンを行う。今秋11月には大阪でビッグイベントも計画中だ。「女の歌ならこおり健太と言われるように根付かせていきたいです」。異色の若手演歌歌手に期待だ。