歌舞伎俳優中村梅玉(70)片岡愛之助(45)が29日、都内で、「錦秋名古屋顔見世」(10月1日初日、名古屋市・日本特殊陶業市民会館ビレッジホール)の会見を行った。

 梅玉には、プライベートでも食事に連れて行ってもらうなどしているという愛之助は「昔から変わりなくかわいがってもらっていて、優しくいろんなことを教えてくださいます。大好きで大尊敬している先輩で、お殿さまといえば、梅玉のお兄さんしか思い浮かばないくらい。芸は盗むものと言われているので、今回は『番町皿屋敷』の青山播磨を盗もうと思っています。それが楽しみです」。

 梅玉は「愛ちゃんの舞台には品がある。それが一番好きなところ。才能もあるけど努力もしている」と、相思相愛ぶりを明かした。

 梅玉と愛之助は昼の部「番町皿屋敷」「蜘蛛絲梓弦(くものいとあずさのゆみはり)」で共演。ほかに昼の部は「恋女房染分手綱 重の井」、夜の部は「春重四海波」「恋飛脚大和往来 新口村」「番町-」「連獅子」。