某有名大学から東大大学院修士課程を経て大手経済新聞社に就職した後、学生時代にセクシー女優をしていた過去を報じられた、鈴木涼美氏(33)による自伝が原作の映画「身体を売ったらサヨウナラ」(内田英治監督)の初日舞台あいさつが1日、都内で行われた。

 主演の柴田千紘、冨手麻妙、五十嵐麻朝らと登壇。「お昼くらいに起きたら、前のキャバクラのお客さんから『混んでて(劇場に)入れなかった』ってメールが来てました」と笑わせた。自伝を書いた当時のことを「まだ(新聞社の)社員でした。あの頃は楽しかったな~、今はつまんないな~、って思いながら、仕事終わりに会社で原稿を書いていました」と振り返った。

 作中には、実際に鈴木氏が経験した多くの出来事が反映されている。出演したAVを自宅に送りつけられる「リベンジポルノ」など、壮絶な経験が映像化された。自身も少し出演したが、「服を着てカメラの前に立ったのは初めてなので、ありがたい経験でした、監督ありがとうございます」と笑いを誘った。

 ハプニングバーの経営者役で出演した冨手は「想像がつかないから、ハプニングバーへ行きました。それで、土足厳禁だよーとか、現場で演出できました」と役者魂を見せつけた。五十嵐は「(主役の柴田が)冷蔵庫からソーセージを出した後のすごいアドリブを見てほしい」と、意味ありげに(?)話した。