歌舞伎俳優・市川海老蔵(39)が4日朝、ブログを更新し、前日3日に東京・歌舞伎座で開演した「七月大歌舞伎」夜の部「駄右衛門花御所異聞」で、史上最年少の宙乗りに挑んだ長男勸玄(かんげん)くん(4)が無事に成功したことに、喜びをあらたにした。

 海老蔵はブログに「史上最年少4歳で見事成功 カンカン宙乗り」と掲載された4日付日刊スポーツ紙の写真をアップし、ファンに感謝した。

 「ありがとうございます カンカン まだまだ海のものとも山のものとも知れませんが何卒ご贔屓お引き立てのほどを何卒 何卒よろしくお願い致します」

 一方、女の子のため歌舞伎の舞台には立てない長女麗禾(れいか)ちゃん(5)の、やるせない思いをおもんぱかった。

 「麗禾。昨日は弟の晴れの姿を喜んでくれました、それがなにより父としてホッとした、なぜ? わたしはでれないの? 歌舞伎座にもでたい、という彼女の心。なんとかしなくては、」

 麗禾ちゃんは東京・渋谷のシアターコクーンで上演した海老蔵の自主公演「市川海老蔵 第四回 自主公演 ABKAI 2017~石川五右衛門 外伝 ~」の舞台に立った。公演中の22日には母小林麻央さん(享年34)を乳がんで亡くしたが、25日の千秋楽の舞台にも立っただけに、歌舞伎座の舞台に立てないことに複雑な思いをにじませていたようだ。海老蔵は「しかし昨日は喜んでくれました。大喜びでした涙」と、娘が素直に弟が舞台に立ったことを、喜んだことに感激した思いをつづった。

 海老蔵は前日3日夜のブログで、歌舞伎座から帰宅後、勸玄くんが自宅で栽培している茄子を収穫したことを報告。「茄子 収穫 最高ですね。マイペース君、今日はよくやってくれた。感動しました。帰ってすぐに麻央に報告、麻央も一緒に飛んでたとは思いますが、一応報告も、しかし誠に誠に長い1日です。(中略)明日から24日間そしてABMORIで六本木歌舞伎。終わるまではこの身を粉にしてすごします」と決意をつづったが、やはり肉体的には厳しかったようだ。一夜明けた朝のブログでは「私は全身筋肉痛にてまだまだ動けず、情けない」(コメントは原文のまま)と吐露した。