関西ラジオ界を代表するパーソナリティー浜村淳(82)が6日、大阪市内で、放送44年目に入ったMBSラジオ「ありがとう浜村淳です」(月~金曜午前8時)を「50年までは続ける」と意気込んだ。

 この日は、開業45周年の大阪・きんえいアポロビルで、映画「メアリと魔女の花」トークイベントに出演。ビルの45周年を思い「この近く、阿倍野も変わりましたね。しかしもはや、番組より長い物、人も珍しい」と感慨にふけった。

 自身が進行する「ありがとう-」は、今年放送44年目に入った。超長寿番組を続ける自負から「(ビルは)『ありがとう-』より長い。(番組は)目標50年に変わりはないし、あらためて(そう)思いますね。あと6年? いけるかな」と笑顔で語った。

 長い歴史の中で、番組には海外からはキアヌ・リーブス、リチャード・ギア、先日引退を宣言したアラン・ドロンや、国内では故石原裕次郎さんも出演している。

 裕次郎さんは、浜村が生放送中、突然スタジオに入ってきて、浜村の両肩に手を置き「お久しぶりです」と一言。当時を振り返り、浜村は「聴取者の方から『今の声は裕次郎さん?』って声がすごく届きましてね」と懐かしそうに話した。

 また、引退を宣言したアラン・ドロンにもふれ「こないだ、引退って(宣言を)ね。私はまだ(引退)しませんね」。長寿の秘密には「半分、遊びでやってるから。スポーツ新聞も含めて10紙ぐらい読んでますけどね、私はまじめじゃない。遊びの気持ちでやってるから」とも話す。

 毎朝5時~6時に局入りを続けて44年目。遊び心があるからこそ、続いていると説明していた。