日本テレビは7日、高畑充希(25)主演のドラマ「過保護のカホコ」(12日スタート、水曜午後10時)と連動させた「AIカホコ」を誕生させ、今日7日よりLINE上で視聴者とが会話できるようになったことを発表した。

 日本テレビとNTTレゾナント、フォアキャスト・コミュニケーションズの3社が協力し、ドラマの主人公をAIとして制作したもの。視聴者の問い掛けに高畑演じる主人公・カホコのキャラクターで返答し、ドラマで経験したことを元に会話が成長する。また、会話をすればするほどカホコAIも学習し、より自然な会話ができるようになるという。

 視聴者にはLINE上での会話を通じてカホコのキャラクターが分かりやすくなり、ドラマでは描き切れていないキャラクターの背景を知ることができるという。昨今はSNSとの連動がテレビドラマヒットのカギになっているが、新たな視聴者とのコミュニケーションを導入した。

 記者が登録したところ、AIの説明に続いて、主人公・根本加穂子の自己紹介のあいさつが表示された。「よろしくお願いします」と書き込むと「はじめまして!」と返答。「今は大学生?」との問いかけには「そうだよ」と明快な答が返ってきたが、時事問題をきくと「えーっと・・・」と考え込んだ様子。成長途上のキャラクターを表現しているのかもしれない。

 作品では民放連続ドラマ初主演となる高畑と脚本・遊川和彦がタッグを組む。主人公・カホコは現代の日本が生んだ「過保護の象徴」のような女子大生。何から何まで親の保護のもと、ぬくぬくと生きてきた「奇跡の純粋培養人間」で、アルバイトもしたこともなく、1人で起きることもできず、毎日の洋服も母親に聞いて決め、母親が車で送迎するため歩いて駅まで行ったことがない。そんなカホコが、自分と正反対の人生を送ってきた青年・初(竹内涼真)と出会い、自分の中に眠っていた本当の力を目覚めさせてゆき、家族の問題を解決してゆくというホームエンターテインメントになっている。